北海道・函館駅周辺で活発化する再開発。伝統的街並み・建造物の保存整備も同時進行
北海道函館市は、日本全国の市区町村魅力度ランキングで常に上位に食い込む人気の高い観光都市だ。
政治・経済の要所となってきただけでなく、早くから西欧文化が流入したことで異国情緒あふれる美しい街並みが形成された。
著名な文学者をも魅了してきた函館の歴史的・文化的価値の高い街並みは、「重要伝統的建造物群保存地区」に指定され、保存整備が進められてきた。近年は、五稜郭などの史跡の復原整備もおこなわれた。
一方、函館駅前などの中心市街地では、近年の空洞化対策から、観光拠点との連動をコンセプトに再開発が始まっている。
幕末から西欧文化流入の中心地となった函館
観光資源の街並みの保存と史跡の整備が進む
函館は、幕末に江戸幕府の直轄領になり奉行所が置かれてから、伊豆・下田とともにペリーが来航し開港を迫った政治・経済の歴史的要所である。明治維新時には、五稜郭が新政府軍と旧幕府軍との最後の戦いの舞台となった。
1859年の欧米5か国との修好通商条約締結以降、日本初の対外貿易港となり、早くから西欧文化が流入した。外国人が居留していたため、領事館やキリスト教会が建築され、異国情緒豊かな街並みが形成された。